DEATHBLOW ライブ音源CD化 SCEANAのハードコア原点

SCEANAがかまいたち以前に活動していたバンド「DEATHBLOW」のライブ音源がCD化。
当時だと出てこなかったようなこういう音源が聴けるのは嬉しいと同時に、歳をとったなぁと感じる。

「幻覚」として活動を再開した中で、かつての幻覚アレルギーの初期デモ音源を発売した時も驚いたが(紹介記事はこちら)、名前だけは聴いたことのあったDEATHBLOWの音源まで出してくるとは!

音源としては1987年8月14日の枚方ブローダウンでのライブ。

1987年というと…
BOOWYが解散を発表した年で、BUCK-TICKがデビューした年でもある。
インディーズシーンにおいては、X「VANISHING VISION」やCOLOR「激突」がリリースされたのが1988年なので、まだその前夜の混沌とした時代。

そしてSCEANAと同じ京都では、まだKYOが加入前のD’ERLANGERがバリバリのハードロックだった時代であり、かまいたちも前メンバーで活動中。

そんな時代に活動していたDEATHBLOWのライヴ音源。
通販で購入。

iTuneで読み込んだところ、楽曲をきちんと認識しました。
タイトルを見ればわかるように、かまいたちファンの方であればお馴染みの曲が揃っている。

この音源、全体的にパンクというよりハードコア調の雰囲気。
SCEANAが遠藤ミチロウのファンだったのはお馴染みだが、無理矢理バックボーンとして結びつけるとしたらTHE STALIN「虫」の頃のようなハードコアパンクに近いかな?そういえば虫に収録の「365」をセッションでカバーしていたし。

ただしギターがもっとメタルの影響を受けているように聴こえるので、どちらかというとGASTUNKっぽくもある。

SCEANAのヴォーカルとしては、シャウトがもうかまいたち初期の印象のまま。当時から既にスタイルは出来上がっているんだなと感じる。

曲順はバラバラになるけど2曲ずつ紹介を。

「NOT」
「NO POSER」

この2曲は、その後どこでも発表されていない曲。
当時よくあった、曲内でテンポが変わるパターンのNOTと、1分くらいで終わってしまう高速曲「NO POSER」の2曲。

「GOGO DEATHBLOW」
「1999」

かまいたち解散ツアーで演奏され、ライブビデオでこの2曲を繋げて「199Q」として表記されている。アレンジはちょっと違うけど雰囲気はそのままかなと。
1999の冒頭にバッハの小フーガ(誰でも知ってる曲)を入れているのが粋。

「KILL YOURSELF」
「SPIROCHAETA」

かまいたちのレパートリーとして有名な曲。
キル〜は言うまでもなく有名。歌詞はちょっと変わっているっぽくて聴き取れない。スピロヘータはかまちインディーズ期の定番曲。

「DIE’S ONES FEET」
「SENCE OF PLEASURE」

これは大発掘!
コアなファンは聴いたことのある楽曲。というのも、京都のバンド仲間とやっていたイベント「京都狂奏舞踏会」でおなじみの、しいもんきいのメンバー+SCEANAのセッション「しいなもんきい」のレパートリーであり、デモテープにも入っていた。
これがDEATHBLOWのカバーだったとは知らなかった!

…と思ったらしいなもんきいのビデオを発見。
いい時代!

このCD、ライブを直録りしたテープが残っていた、程度のものだと思うので正直なところ音質は悪い。昔よくあったライブ隠し録りテープのレベル。

だけど、資料としては非常に貴重なものであり、ファンとすると新たな発見もあるので、個人的にはこうした過去レア音源発掘販売はウェルカム!期間限定発売は終わってしまったようなので残念ではあるが、過去を調べたい人にとってはマストアイテムである。

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