「CD」というものを買う頻度が、ここ最近かなり減りました。
サブスクリプションサービスのおかげで（私の場合はAppleMusic）、定額でいろんな音楽が聴けるようになったのが大きな理由です。
そんな中、迷わずAmazonで予約してしまったのが、コーネリアスの1stアルバム「The First Question Award」のリマスター版です。
名作「Point」のリマスター版と、最新の映像集「Mellow Waves Visuals」と共に３作同時リリースされた本作。
私、1994年発売のオリジナル版を、当時かなり聴いていました。残念ながらオリジナル版の現物は無くなってしまったけど、私のiTunesには残っています。
私がこの作品を聴いたのは、雑誌「音楽と人」でXのHIDEと小山田圭吾という異色の表紙＆対談の号を読んで興味を持ったのがきっかけでした。
HIDEがこの1stアルバムをよく聴いていたそうで、確か「(YOU CAN’T ALWAYS GET) WHAT YOU WANT」が特にお気に入り、だったような。この頃はこうして「こんな音楽もいいよ」というのを、HIDEや石野卓球といったアーティストが教えてくれたおかげで、聴く音楽の裾野が広がった人も多いのでは？
作品の時代背景としては、フリッパーズギターを解散してソロになって最初のアルバムです。それ以降の作品とは趣が異なるので、近年のファンからすると意外に聴こえるはず。乱暴な言い方をすると、今のコーネリアスの路線ではなくフリッパーズギターの2ndアルバムの延長という感じ。
このアルバム、いろんな楽曲（しかもマニアック）からの引用についてもよく言われるけど、当時の私の知識ではもちろんわからず、大人になってネットで元ネタをピックアップしているサイトを見て知った曲も多いです。
自分のルーツを吸収して下敷きにすることで、リスナーはそこから派生していろんな音楽を知っていくという意味で、大滝詠一的というか。
そんな私が当時、唯一発見できたのが、「PERFECT RAINBOW」のベースラインがYMOの「Tighten Up」だということ。
話が逸れましたが、今回このアルバムが、リマスターに加えボーナストラックまでということで思わず購入しました。やっぱりデザインワークにも凝ってます。
つや消しブラックの紙ジャケットがカッコいい。
アナログ版だったらさらにいいだろうなあ。
三角の赤い部分は帯になっており、取れます。
一回り小さい歌詞カードと、初回限定のステッカー！
さて肝心の内容は、まあ本編は全曲歌えるくらい死ぬほど聴いたものなので、新たな発見と言うよりも「懐かしいなー、音が良くなったなー」という印象。
ちなみにボーナストラックは３曲。
「PELE」は、シングル「PERFECT RAINBOW」のカップリングだそう。タイトル通り華麗なボールさばきを想像させてくれます。
「DIAMOND BOSSA」は、ミニアルバム「HOLIDAYS IN THE SUN EP」に収録されていたインスト。このCDは後から購入したけど紛失。
そして「THEME FROM FIRST QUESTION AWARD」の英語ヴァージョン。
トラットリアのオムニバスに収録されていたそうで、ヴォーカルヴァージョンがあるとは知っていましたが今回初めて聴きました。アルバムにもこっちを収録してくれていたらよかったのに！というくらいの名曲です。
改めて見ると、オリジナル版が出てから20年以上経ってやっと再発されるわけですね。これを機に多くの人が初期コーネリアスに触れる機会が増えますように！
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