電気グルーヴ「DENKI GROOVE THE MOVIE?」映画感想。音とリズムで思い出がフラッシュバック。

話題になっている電気グルーヴのドキュメント映画「DENKI GROOVE THE MOVIE? 」を、やっと見に行くことができました。

テクノを初めてメジャー・フィールドに持ち込み、日本のポップ・ミュージックの歴史を大きく変えた電気グルーヴは、なぜ結成26年を迎える今もなお、唯一無比・唯我独尊・イノベイティヴな存在であり続けられるのか──。
26年間の膨大な映像からピックアップした貴重なシーンと、元メンバーやスタッフやミュージシャンや関係者など、電気グルーヴと関わってきた17人の証言により、電気グルーヴの26年間を総括するヒストリームービー。

1989年8月20日に大阪・十三ファンダンゴで行われたデビュー・ライヴなど初めて世に出る映像や、海外のミュージシャンを圧倒するほどに超満員のオーディエンスを熱狂させた2014年7月25日の『FUJI ROCK FESTIVAL’14』グリーンステージでのパフォーマンスまで、ライブ映像もふんだんに収録。数多くの秘蔵映像や楽曲とともに、電気グルーヴの歴史が語られる。
(オフィシャルサイトより引用)


あっという間の2時間でした。
面白かった!

私、アルバムでいうと「ドラゴン」からきちんと聴き始めた世代です。今みたいにインターネットもない時代、しかも田舎住まい。CDは死ぬほど聴いたのですが、ライブ映像については全部をチェックできていなかったので、いわゆる「本邦初公開」ものの映像以外にもはじめて見る映像があったり

2014年のフジロックの映像を基点に歴史を振り返って行く流れで構成されていて、曲でいうとやはり一番古くて今でも歌われている「N.O」がキーポイントになっているようでした。

そしていろんな関係者のインタビューが散りばめられている中でもとくにまりん氏のコメントが、時代ごとの電気を切り取っているようで大変興味深かったです。

オフショットも満載で、先輩グループの溜まり場でバカ話を聞いているような錯覚も。

結成時からの時代背景も踏まえて時系列で追っているので、電気グルーヴを知らない人に見せても十分に魅力が伝わるはずです。

何も土台のない時代にこういう音楽を広めてきたという事実を「今の音楽シーン」を踏まえて見ると、その功績の偉大さがわかるはずです。

なので若い人や、電気を知らない人にも見て欲しい!

…のですが、オフショットのくだらないトークも収録されており、いわゆる直球の下ネタも満載なので、そこは耳を塞いでもらうしかないですが…。
それもまた魅力だったりします。

「音楽を聴く」というのは一般的には、自身の境遇・体験・背景を歌詞に照らし合わせて、想いに浸ったり感動したりするものと考えられています。
失恋した時にラブソングを聴いて、元彼を思い出して感傷的になったりするのが典型的な例です。

しかし、音楽の楽しみ方はいろいろあって、かつて私は電気グルーヴを通じてその気持ちのいい「音」や「リズム」の重なりに身を委ねることで、いろんな景色や風景がフラッシュバックしてくるような感覚を体験するような音楽を学びました。
(私の勝手な解釈ですが)

今回の映画で、国境を超えてドイツ人を踊らせるのを見ると改めてそれを強く感じました。

あと、やっぱり音楽はちゃんとした環境で聴きたいですね。最近はiPhoneのイヤフォンでしか聴かなくなってしまったので、映画館の大音量がすごく新鮮に感じてしまいました…。

というわけで、映画の公開終了後にはDVD化されるのでしょうか?素晴らしい映像作品だったので、一人でも多くの人に見て欲しいです。

映画のサントラ盤は既に出ています。
こちらも初出の音源もあるのでオススメです。

【追記】
DVD、ブルーレイでもリリースされていますね。
映画が見えなかった人もぜひ!

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