ピチカートファイブとして数多くの名曲を残してきた小西康陽氏。しかし、思っている以上に世間一般的な知名度としては高くありません。
まあピチカート自体がテレビを主軸にしていなかったですし(たまに見かけましたが)プロデューサー気質の強い人なので表に出てくることも少なく、仕方ないのかもしれません。
そんな小西氏ですが、他のアーティストへの提供曲やプロデュースものにも名曲が多く、その中には誰でも聴いたことがある有名な曲もあります。
というわけで、小西康陽作品・名曲5選!ということで5曲選んで紹介します…が、
その前に番外編として、おそらく一番売れたのがこちら。
まさに誰でも知っている曲ですよね。
「慎吾ママのおはロック」
作詞・作曲・編曲:小西康陽
Shingo Mama no Oha Rock! 投稿者 skanel
累計で130万枚以上のミリオンセラーで、2000年で最も売れた曲だそうです。まあこれはさすがにこれは、誰でも聴いたことのある曲ですよね。
というわけで本題に入ります。
Contents
細川ふみえ「チェリーバニラ」(1992年)
一応、時系列順にということで、まずはこちら。細川ふみえといえば石野卓球の「にこにこにゃんにゃん」一連の作品が有名ですが、デビュー曲は小西康陽による「スキスキスー」です。
しかしこちらは詞曲提供のみだったので、編曲からプロデュースまで手がけたこちらの曲を紹介。
細川ふみえ「チェリーバニラ」
作詞・作曲・編曲:小西康陽
アルバム収録曲ですが、甘いウィスパーボイスを活かした素晴らしい曲じゃないですか!これこそ当時活動していたピチカートファイブとは異なるヴォーカルスタイルです。
吉村由美「V.A.C.A.T.I.O.N.」(1997年)
まだまだCDがよく売れていた時代。PUFFYが人気の頃のソロ作品で、テレビ等で耳にしたことがあるはずです。
吉村由美「V.A.C.A.T.I.O.N.」
作詞・作曲・編曲:小西康陽
PUFFYが奥田民生だったので当時は意外でしたが、歌詞の通りリゾート感あふれる曲調です。
コニーフランシスの、タイトルもそのままの「V.A.C.A.T.I.O.N.」の雰囲気を下敷きにしているのもわかります。こういう角度のアプローチ、いいですよね。
深田恭子「キミノヒトミニコイシテル」(2001年)
この曲がデビュー曲かと思ったら6枚目の作品だそうです。PVが当時としても致命的にダサくて、本人も見たくないんじゃないでしょうか?
深田恭子「キミノヒトミニコイシテル」
作詞・作曲・編曲:小西康陽
フランキーバリの名曲の邦題「君の瞳に恋してる」とは同名異曲。タイトルは狙ってつけたのだと思いますが。
そして何より、歌詞も秀逸です。
前述の「チェリーバニラ」と共にオムニバス「きみになりたい」に収録。
小倉優子「オンナのコ♡オトコのコ」(2004年)
当時は「不思議ちゃん」的な雰囲気で、ものすごい人気のアイドルでした。そんなキャラクターもきちんと踏まえて作ったであろう曲。
小倉優子「オンナのコ♡オトコのコ」
作詞・作曲・編曲:小西康陽
これこそ小西サウンドの王道。キャラクターや舌足らずな歌も踏まえて緻密に作り上げららた世界。
ちなみにカップリングの「恋の呪文はパパピプパ」も小西作品で、秀逸です。
Negicco「アイドルばかり聴かないで」(2013年)
最後は比較的最近の曲。
何かで偶然耳にして何となく「小西康陽じゃない?」と思い、調べてみるとそうでした。
Negicco「アイドルばかり聴かないで」
作詞・作曲・編曲:小西康陽
タイトルにあるように、ウィットに富んだ皮肉を含む歌詞ですが、80年代風ストリングスと現代風のリズムトラックの組合せ(これも小西康陽作品の得意技)中和させてくれます。
他にも良曲いろいろ。
とりあえず5曲紹介しました。どれも極上のガールズポップであり、詞曲からアレンジまで全てを行っているので小西ワールド全開ですよね。こうして並べてみると、その歌手を知らなくても楽しめるのではないでしょうか。
ちなみに、歌詞についてここでは触れていませんが、作詞家としての小西康陽というのも気になりますね。どれか一曲でも興味を持ってもらえればと思いますし、ここからピチカートファイブに興味を持つのもいいかもしれません。
提供曲・プロデュース曲のコンピ盤もいろいろあり。
最新の、5枚組のベスト。
1994年までの、ソニー系の楽曲を集めたコンピ。
2004年リリースのコンピ。
コメントを残す