タイチ選手の処分と棚橋選手の事件〜スキャンダルをリングに持ち込むのは猪木イズム

先日からプロレス関係の文章をエントリーしています。
そして最近ネットでもプロレスの話題を読むことが増えてきたわけですが、、、

数ヶ月前に、タイチ選手の騒動がありましたね。
交際相手がプリクラ画像やLINEの恥ずかしい会話を全部バラまいたという…

まとめサイトで私もこの事件について知りましたが、正直このニュースでタイチ選手を知りました。このタイチ選手は体格にも恵まれプロレスセンスもあり、ヒールとして憎まれ役として活躍していたそうです。

もう見てるだけで恥ずかしいスキャンダルですが、これはプロレスラーとしてはエンタメ路線のWWEのように、タイチ選手の試合中にその女性が乱入して来て小競り合いになる、みたいなコトが出来れば立派なものです。

ヒールで憎まれ役となると適任な気もしますが、さすがに時代が許さないのでしょうか・・・

棚橋選手が交際相手に包丁で刺された事件

スキャンダルと言えば、以前こんなことがありました。

棚橋弘至の二股事件を忘れないために。。。

別れ話がもつれて交際相手の女性に包丁で刺される、という、ものすごい事件です。改めて記事を読むと傷が相当深かったらしく、プロレスラーの肉体だから助かったというレベルの話のようですね。

このころは既に私もプロレスは見ていなかったですが、さすがにこのニュースは記憶にあります。棚橋選手も前座レスラーとして知ってはいたので、すごいなあとは思っていましたが・・・

で、この事件もすごいのですが、何がすごいってアントニオ猪木。

棚橋の件で会社は解雇を決めたが、あとは社長の書類のみの処理というところで、当時の社長だったアントニオ猪木が「女に刺されたレスラーなんていねーじゃねえか。面白いだろ」と、そのひとことで採決が覆るというハプニングが起き、現役続行となった。

もう、エピソードが我々のイメージする猪木の通り過ぎて素晴らしいです。根本的な考え方が違いますよね。

企業イメージとか社会的立場とかじゃないです。
「このスキャンダルをリングに持ち込んだら、面白いかどうか?」

それだけです。

タイチ選手のスキャンダルで、この発想ができれば見事なのですが…

アントニオ猪木の女性スキャンダル対応の素晴らしさ

もう一つ事例として。
80年代に、女性関係を週刊誌にすっぱ抜かれてしまったアントニオ猪木が「男のケジメ」として丸刈りにして前座試合から登場するという出来事がありました。もうその時点で、そのスキャンダルの真偽がどうとかよりも、丸刈りと前座出場という方に話題が集中してしまいます。

そして「何か男らしい気がする」ということで猪木の株も上がりますよね。それが話題になり視聴率も上がるでしょう。

これって見事なスキャンダル対応だと思います。
話題を逸らすやり方として、そのスキャンダルを「無かった事にする」わけではなく、それを思い切り受け止めた上でもっと大きな話題をバラまく。そうすることでスキャンダルが霞んでしまうというやり方。

タイチ選手にここまでを求めるのも難しいと思いますが、スキャンダルや事件も全てを包み込み、それを興行に繋げるというスケールの大きさは参考にすべきところでしょう。

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