【レビュー】AFX「ANALOGUE BUBBLEBATH」エッジの削ぎ落とされたアナログシンセの音の塊

このブログで電子音楽(敢えてテクノとは言わない)のカテゴリを作って記事を書いている。昔よく聴いた作品を1枚ずつ取り上げて、改めて聴いてみながら適当なことを書いているのだが、ふと「今までで一番よく聴いた電子音楽は何だろう?」と考えてみた。

これが「よく聴いたアルバム」だとまた違った答えになるかもしれないけど、よく聴いた「曲」で考えてみたらやっぱり、エイフェックスの「ANALOGUE BUBBLEBATH」かな。

 

私が持っていたのは上記のジャケットのCDで、これはアメリカのTVTでCD化された輸入盤だが、元はイギリスのマイナーレーベルから1991年にリリースされたもので、特にタイトル曲「ANALOGUE BUBBLEBATH」は、一時期ず〜っと聴いていたし今でもたまに聴く。

何といってもタイトルが秀逸。
リバーブが強めにかかったリズムに乗った、エッジの削ぎ落とされたアナログシンセの音の塊。密室的な生暖かい空間に響き渡る様子はまさに、アナログ・バブルバスという言葉がピッタリ。
後のエイフェックスにあるようなズタズタに切り刻んだブレイクビーツやドリルンベース、奇妙なサウンドやサンプリングは一切見られない。
ひたすら繰り返されるフレーズとリバーブ効果で、ボーっとしながら聴いているとトリップしてしまいそう。酒を飲んでお風呂に入ったらのぼせてしまうような感覚⁉︎ アナログバブルバス、まさに長風呂注意。

この曲は初期作品集「クラシックス」に収録されているのでこっちの方がお得かな。リイシューもされているし。

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