XJAPAN(YOSHIKI)のファン歴が長い人が、三木谷社長のTwitter動画を許せない理由

先日、Twitterで大きな話題になった、楽天・三木谷社長による「XJAPANのライブを動画撮影しTwitterにアップ」という件。私も直後に早速記事にしました。

楽天・三木谷社長がまさかの「バカッター」XJAPANのライブ動画をTwitterにアップ!

この記事は、動画がアップされてわりとすぐに投稿したということもあり、結構リツイートされたようで、びっくりしています。

YOSHIKIが動画アップを許可したそうですが…

前回の記事以降、Twitterで多くのバッシングがあったようです。まあ、ライブに参加してルールを守った人からすると当然ですよね。

そして当の三木谷社長は問題の日の翌朝、Twitterでのバッシングに対してこのように返信。

ということで、この後役員の方に確認し「問題ない」との回答だったようです。

その後、YOSHIKIのツイートにて…

三木谷社長のツイートに返信する形でこのように投稿。動画は添付されたままで、結果的にYOSHIKIをフォローしている人たちに動画が発信された形になりました(YOSHIKIがそこまで思っていたかは不明ですが)。

これでファンの方々も何も言えない…と思ったら、やはりこのような意見もあるようで。

これは私も同感です。
立場的に「削除して下さい」とは言い難いはず。地位のある人だからこそ、周りにこう思わせないような気遣いが欲しいなぁと感じてしまいます。

もちろん「VIPとして招待され、事務所の代表であるYOSHIKIがいいというのだから問題ない」と言われればそれまでですが…。見る限り、YOSHIKIは大人の対応をしたということにしか見えません。

YOSHIKIの音楽ビジネス

特に古くからのファンの方々は、今回の件について「YOSHIKIは本音としては動画削除して欲しいはず」と思っているでしょう。それは前回の記事に書いた「YOSHIKI CHANNEL」や「YOSHIKI mobile」といった新しい音楽ビジネスを展開している面だけでなく、楽曲の権利関係におけるYOSHIKIの今までの取組みや動きを、古いファンはちゃんと知っているからです。

もともとデビュー当時はソニー系列で活動していたエックス。TAIJIが抜け、ソニーとの契約を解除し、XJAPANに改名し世界進出を宣言した頃のタイミングで、エックスの音楽管理において大きな変化が起きています。

Wikipediaが詳しかったので引用します。

最初に契約した当時のCBSソニーでは、アーティスト契約と同時にマネジメント契約も交わしていたため、いわばCBSソニーの丸抱え状態であった。よって、CBSソニーとの契約期間中にリリースされた楽曲の盤権は今もソニー側が所有しており、キューンミュージック(旧:キューンレコード)を経て、現在はソニー・ミュージックダイレクト(いずれもソニーミュージックの子会社)が管理している。

(中略)

ソニーとの専属契約解除後、「自分達の楽曲を自由に使えない」という反省からX JAPANは「Excess 24」という専属マネジメント会社を設立。以降の楽曲盤権は全てX JAPAN側が保有し、後に楽曲をリリースするレコード会社とはリリース契約に限定された。X JAPAN解散後は、YOSHIKIのマネジメント会社「Japan Music Agency」に盤権が引き継がれている。現在でもYOSHIKIはこのソニーとの契約を「自分の子供を人質にとられたも同じ」と強く批判している。

しかし、アーティスト自身が原盤管理をすることはあまりないので、特にこのソニーとの契約がおかしかったわけではありません。ではなぜYOSHIKIはこれに不自由を感じたのか?

それは、インディーズレーベル「エクスタシーレコード」を運営していたことが、おそらく大きく関係しているのではないでしょうか。

エクスタシーレコードの楽曲管理

昔からのファンにはおなじみのエクスタシーレコードは、YOSHIKIがアマチュア時代に設立したインディーズレーベルで、特にXのアルバム「VANISHING VISION」は、デビューしてからも売れ続け累計100万枚以上も売れたそうです。

そしてエクスタシーは、エックス以外にも知り合いのバンドを中心にリリースを行います。代表的なのは、1990年のZI:KILL「CLOSE DANCE」は予約で3万枚を越す大ヒット。

1991年にはLUNA SEA。
1994年にGLAY。
いずれもヒットしましたが、その後デビューし世間的にも大ブレイクすることで、連動して当然インディーズ盤もさらに売れます。

エクスタシーの音源の権利(原盤権)はもちろんエクスタシーレコードが持っていますから、そのオーナーであるYOSHIKIには莫大な収入があったのは明らかです(インディーとは思えないレベルの莫大な宣伝費用を使っていたようですが)。

この経験があるから、収入面でも扱いの面でも「音源の権利を持つ」ことの重要さを肌で感じたのだと思われます。

普通に考えて、ソニー時代のエックスのCDが1枚売れるよりも、LUNA SEAのエクスタシー盤が1枚売れた方が確実にYOSHIKIにはお金が入るはずですから…

プラチナムレコードとGLAY

そして、GLAYが94年のメジャーデビューから1998年まで在籍した「プラチナム・レコード」これはYOSHIKIが設立したメジャーレーベルです。

メジャーの流通ルートとして、プラチナムの発売元はポリドールとなっています。要するに制作から宣伝までの全てをプラチナムで行っていたので、GLAYが大ブレイクしたあたりはミリオンセラー連発で、大きな利益があったのは間違いありせん。

ライブ映像はアーティストに取って貴重な資産

このように、エクスタシーやプラチナムというものを知っている古くからのファンにとっては、今回の出来事や「YOSHIKIが許可した」というのは考えられないことでしょう。

XJAPANが復活してからのライブもWOWOWで中継しており、また今回のツアーファイナルの名古屋公演はWOWOW中継あり。また先日のニコ生の「音漏れ配信」や、おそらくゆくゆくは発売されるであろうライブDVDなど、さまざまなところでいろんな「契約」をしているはず。

もしWOWOW生放送の名古屋公演で同様のことがあったら、WOWOWにも損害が発生する可能性があります(映像と音声が独占じゃなくなるため)。
YOSHIKIが許可した=運営元のジャパンミュージックエージェンシーが許可した、となるはずなので、少なくとも抗議はされるでしょう。

今回のツアーで携帯での写真撮影がOKだったのは、SNS等による宣伝効果を踏まえたものだと思います。それでも動画撮影はNGとした理由は、アーティストにとって音楽と映像というのは最重要コンテンツであり大きな「資産」であるためでしょう。

「YOSHIKIがいいと言ったから」と言ってしまえばそれまでですが、関係性やその背景、さらには音楽ビジネスの現状と展望、そして何より権利の侵害と、ルールを守っているファンの存在。

この辺りを考えれば考えるほど、軽々しい気持ちであっても、他人の著作物をインターネットにアップロードすることは、音楽ビジネスにおいては重大なことであるのを強く感じます。

こんなことを、まさかあの三木谷社長から教わるとは思いもしませんでしたが(笑)

以上、昔好きだったエックスが今ツアーをしていることに驚きを隠せない、40手前の男子による見解でした。

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