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【大仁田厚】電流爆破バットで地方の田舎を回る大仁田は偉大なる「客寄せパンダ」である

投稿日:2015年6月6日 更新日:

今のプロレス界を見ると、まさしく新日本プロレスの一人勝ちといえる状況。世間ではプロレスブームと言われていますが実際は「新日本プロレスブーム」と言うのが正解でしょう。

さまざまな娯楽がある現代で、プロレスというものが世間にどれだけニーズがあるのか?興行としてやっていくに耐え得るだけの儲けがあるのか?ハッキリ言って新日本プロレス以外はどこも厳しいでしょう。

新日本プロレスは2014年7月決算で22億6000万円という売上を記録しており、さらに今季は新たなWEBサービスを開始したり海外興行といったの攻めの姿勢でさらに売上を伸ばすはずです。

しかし現在、同じ「プロレス」において、新日とは真逆のやり方で、ほぼ個人の知名度で客を集め積極的に動いているのがあの「大仁田厚」です。

久しく大仁田という名前を聞いていないと思っている人も多いと思いますが、先日岡山で開催された興行に行った人から感想を聞いたので、紹介したいと思います。

近年の大仁田厚の活動

大仁田というと、引退と復帰を繰り返しているイメージがあります。プロレスラーの引退があてにならないのは大仁田の功績でしょう(笑)。

現在は自身の興行とゼロワン(故・橋本真也が興した団体)、リアルジャパン(佐山サトルの団体)、そして復活したFMWといったあたりを主戦場としているようです。

私もしばらくこういうニュースから離れておりましたが、数年前にはセッドジニアスの裁判(プロレスの内側まで暴かざるを得なかったドロドロ劇)という話題くらいしか知らなかったのでが正直なところです。

そして最近はたまにニュースで見る程度なのですが、特にゼロワンの地方巡業への参戦が多いようで「電流爆破バットデスマッチ」がウリになっているみたいです。

地方巡業といってもホントに田舎の方を回っており「電流爆破初上陸!」みたいな触れ込みで結構な集客をしているそうです。

かつてFMWで大ヒットした「ノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチ」は、リングの四方にロープの代わりに有刺鉄線を張り、触れたら爆発するというものでした。ただしこれは設備に数百万円規模の予算がかかるのでビッグマッチにしか使えません。

そんな中、最近開発(?)されたのがいわゆる「有刺鉄線バット」が爆発するというもの。これならはるかに低予算でインパクトもあり、興行のウリにもなります。

※有刺鉄線バットってFMWじゃなくてW☆INGの象徴ですよね、というツッコミがありそうですが。

ゼロワンの「イジメ撲滅キャンペーン」と連動し、「超花火」シリーズとして地方を回っているということです。

Youtubeにありました。
まさに地方大会での「電流爆破バット」マッチ。
思った以上の爆破でインパクト抜群ですね。

ゼロワン倉敷大会の評判

そんな中、先日、電流爆破バットが岡山県の倉敷にも上陸しました。この大会については以前から情報は入っていたので行ってみたかったのですが、どうしても仕事の都合で行けずでした。だって平日で月末だったので…。

で、知り合いが興味半分で行ってみるということだったので、後日いろいろ話を聞いてみました。ちなみにその友達はプロレスのことはほとんど知りません。

まずはWEBから大会概要を引用。

「地方創生 超花火」倉敷大会:電流爆破バットマッチ
4月30日(木)
岡山県・鷲羽山ハイランドボウル駐車場特設リング

指定席3500円 立ち見2500円
※小学生以下、65才以上入場無料

★横山佳和 地元凱旋試合 ビーレジェンド杯争奪
有刺鉄線電流爆破バットデスマッチ 時間無制限1本勝負
大仁田厚 &横山佳和 vs将火怒 &KAMIKAZE

★タッグマッチ 30分1本勝負
大谷晋二郎 &佐藤耕平vs 小幡優作&保坂秀樹

★タッグマッチ 30分1本勝負
田中将斗&日高郁人vs 崔 領二&菅原拓也

★アームレスリング『零腕』プレゼンツ シングルマッチ 30分1本勝負
藤田峰雄vs5代目ブラック・タイガー

★倉敷地所 プレゼンツ 「シラカベーノ プロレスデビュー戦」タッグマッチ 30分1本勝負
ジェイソン・リーvsシラカベーノZ

どうですか、この「ドインディー」感!
まずは会場が駐車場の特設リング。しかもここ、かなりの田舎です。

対戦カードを見ても、ゼロワンの横山選手が倉敷出身なので地元凱旋試合とのことですが、メインイベントですら大仁田以外に知らない選手!

それ以外でも、大谷はまあ新日出身なので有名。田中や保坂は旧FMW界隈。日高ってバトラーツの?ブラックタイガーに5代目がいるの?くらいでしょうか。ただしこれらの選手も、私の中での認知度に過ぎないので一般顧客には多分伝わりません。

そんな大会ですが「あまりプロレスを知らないけど近くでやってて面白そうだから行ってみた」という友人の感想としては、「ムチャクチャ面白かった」と。

メインイベントのリング内外を使ったハチャメチャ感!電流爆破バットの爆発の迫力!そして試合後の大仁田の盛り上がり!どんなもんかな〜くらいの軽い気持ちで行ってみたのに、最後は大仁田の声に合わせてオイオイ叫んでいたと(笑)。

意外とお子さんやご年配の方も客席に居たそうですが、よく見ると「小学生以下と65歳以上は無料」なんですね。さらに客層として、あまりプロレス見そうにない人も居たということです。これは入場料がかなりリーズナブルに設定されていることも大きいでしょう。

さらに、イジメ撲滅という看板もあるからだとは思いますが、事前に市役所や商工会議所等に出向きPRもして集客を図っているようです。確かにそういう宣伝活動の写真もWEBに乗っていますね。こういうドサ回り的なことは新日本だとなかなかできないでしょう。

この辺りの「昔ながらの」地方巡業スタイルとリーズナブルな価格設定、電流爆破バットという話題性もあり、ほぼ大仁田個人の知名度で集客しているのがすごいことです。

客寄せパンダになれる人材の輩出

向かうところ敵なしの新日本プロレス。日本にライバル団体は居ないような状況ですが、規模こそ違えど同業他社として大仁田厚を意識していないはずがありません。

かつて「大仁田が新日本に参戦/長州力復活」という流れはありましたが、今や新日本プロレスは全く違うベクトルで復活し、大仁田が入り込む余地はありません。しかし驚くことに昨年、新日本プロレス以外の団体は全て大仁田にオファーを出し、リングに上げているようです。

なぜか?
それは簡単で、客が呼べるからです。

プロレスブームだの何だの言って結局、プロレスファンを集客するのは最低限であり、問題はそれにプラスしてそれ以外の一般層をどれだけ呼べるか?です。

「客寄せパンダ」という言葉は、だいたい否定的なニュアンスで使われることが多いですが、ビートたけしが昔、本で言ってたことが印象的でした。

「猿は芸をしないと客を呼べないけど、パンダは座っているだけで客が寄ってくる。だからパンダは凄い。」
(こんな意味合いのことを書いていましたが、ネットを見てもソース無し…。私の記憶のみです)

大仁田のレスリングそのものに期待している人は皆無ですし、強い弱いなんてことは誰も期待していません。ただ、リング内でハチャメチャ暴れてくれればいい、ということです。それで客を集めるのだから究極の客寄せパンダです。

これは、プロレスラーだけではなく客商売全般においては最大の褒め言葉のはずです。

馬場・猪木以降でそれだけの知名度・話題性・カリスマ性を持ったレスラーというと、残念ながら大仁田厚くらいしか思い浮かびません。と言うとおそらくプロレスファンは「そんなことはない!」と言うはずですが、その辺の普通の人が知っているレベルとなると今のレスラーには居ないんですね。

という意味でも、確かに今の新日本プロレスは凄いことに異論はありませんが、そこに出ているどの選手よりも大仁田厚の方が知名度があり、個人単位では客が呼べる。結果的に倉敷大会も、私の友人も喜んで見ていたというのが事実です。

新日本プロレスの今の方向性からしても、今後大仁田と交わることはないはずです。しかし、今のブームをただのブームで終わらせないためにも、スター選手が出てくればいいなと思います。

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