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「年商3億円の社長」と聞いて、社長が3億円持っていると誤解してしまう人が多い


以前からず〜っと気になっていることがあります。

テレビで社長を持ち上げるような企画の時(イケメン若手社長が〜みたいな)の表現として「若くして年商3億円!」みたいな煽り方がよくありますよね。

いまちょっとネットでニュースを検索してみたらありました。まさにこういうの!

タレント安田美沙子(31)が、ファッションデザイナー下鳥直之氏(34)と結婚したことが14日、明らかになった。(中略)
下鳥氏は若くしてブランドを立ち上げ、2011年の年商は4億円

年商と年収は似ているようで全く異なる

こういう言い回しで、テレビだと「セレブ婚」といった表現をしています。

こういう煽り方って、視聴者の中でもビジネス感覚のない人たちに対し、まるでその社長の年収が3億円あるという認識をさせようとしているとしか思えません。

念のために整理しますが、

年商=売上高

です。年収ではありません。

サラリーマンの方ならわかるはずです。
会社の売上高がその会社の「年商」です。その年商が丸ごと社長の懐に入るなんて、そんなバカなことあり得ないですよね。

この年商から人件費(社員やアルバイトの給料)、さまざまな仕入れ代、事務所の家賃からさまざまな経費が引かれた上で残るのが、最終的な会社の利益です。

年商3億円の会社が人件費や仕入れ、家賃等で2億8千万円を使うと、利益は2000万円ですよね。また、同じ売上でも想定より人件費がかかってしまい経費が3億5000万円だとすると、会社は5000万円の赤字です。

例えばこうなって会社が火の車であっても「年商3億円のイケメン社長」という言葉に間違いはありません。そう考えると、年商3億円という言葉の印象は全く違いますよね。

というより、売上金額だけ聞かされてもわからない、ということです。

なので経営者感覚まではなくても、一般的なビジネス感覚がある人であれば、その表現には違和感を感じるはずなのです。

コンビニオーナー夫人はセレブなのか?

ちょっと視点を変えてみます。
セブンイレブンの売り上げは1日平均66万円程度だそうです。もちろんお店によってかなりの差はあるはずですが、あくまで平均。

これを元に計算すると、
66万円×年間365日=2億4千万円程度。
これが年間の売上、要するに年商です。

セブンイレブンのオーナーでも、年商2.4億です。そう考えるとまた印象が違いますよね。セブンのオーナーもなかぬか大変なのはわかっていますが、ではセブンのオーナー夫人を「セレブ」というのはイメージが違いますよね。

ちなみにオーナー自身の月収は、だいたい1日の売上程度が相場だそうです。ということは…

月収66万円程度×12ヶ月=年収800万円弱。

んー、
サラリーマンでも手が届きそうな金額で、夢かないですね。コンビニオーナーってリスクの方が大きい気がしてきました。

コンビニはまた特殊な形態だったりするので比較すべきかどうかわかりませんが、社長という人を語るのに会社の「年商」はあまり参考にならないということです。単純に「億」「セレブ」というのがインパクトがあり注目を集めやすいというだけです。

テレビでそういう表現があったときは、意識して見てみましょう。