高額納税者も年金暮らしも、学生も生活保護受給者も、みんな選挙権は同じ一票である矛盾!

先日の大阪都構想の住民投票、非常に興味深い結果に終わりました。当ブログは政治や思想的なことは書かないつもりですが「選挙」というもののあり方や民主主義といったものについて非常に考えさせられる点が多くありました。

というわけで、どちらが正しいといった部分はさておき、なるべく客観的視点で思ったことを書いていこうと思います。


まずは皆さんご存知だとは思いますが、選挙の結果から。

テレビのキャプ画のようですがネットで拾ってきました。ホント僅差。1万票というわずかな差で否決に終わったということになります。


そして今回の投票率が、通常の統一選より高かったということ。市民の方々の関心の高さが伺えます。
と、ここまでは普通の話。

今回の件で反対という結果に終わりましたが、

・年代別の内訳
・地域別内訳

この二つを通して考えると、ものすごくわかりやすくいろいろ見えてきます。

これからを背負う若者じゃなく、投票率の高いご年配の票を集めるべき

まずは年代別の内訳。
正規の年代別比率は発表されていないので、出口調査の画像を拝借します。出口調査では、ものすごく接戦でしたが賛成がやや有利ということが伝えられていました。ある番組だとこんな感じ。

ご年配の方が「反対」の比率が高いですが、全体的には概ね賛成が多いように見えます。しかし結果としては反対が賛成を上回った。なぜか?

この表は、賛成と反対の比率を表しているに過ぎません。要するに世代ごとの投票数はまちまちであり、しかも若者の投票率低下が叫ばれている現在、ご年配に支持される内容の方が票が集めやすいということです。

例えば、70歳以上の100票のうち反対が60票。一方30代の、50票のうち賛成が35票。この場合、年代別比率で表すとほぼこの表とイコールになりますが、票数で言うと反対多数となります。

都構想にはいろんな要素がありますが、現在ご年配は無料で乗れる市バス等がそうじゃなくなるようなことも盛り込まれており、ご年配が喜ぶ内容ではありません。

そして、「お金がなくて忙しい若者」と「定年過ぎて年金暮らしで暇なお年寄り」だと投票率も雲泥の差。そりゃこんな結果になりますよね。

生活保護とコリアンタウン

気になるのはもう一点。
これもいろんなところで散々言われていますが、触れないわけにはいきません。

これはものすごく興味深い画像ですね。市内の区ごとの内訳。賛成と反対のどちらが多いかです。見事にくっきり分かれています。

私は学生時代の4年間、大阪に住んでいました。なので、大阪のいろんなところに友人がおり、どこがいいとか悪いとかは全く偏見はありませんが…。

世間では一括りにしがちである一般的な「大阪」のイメージってどんなものがあるでしょうか。吉本新喜劇やお笑い。たこ焼きや串カツの食い倒れ、商人の街。亀田兄弟やミナミの帝王。道頓堀やグリコの看板。いわゆる「コテコテ」のイメージが未だにあります。

しかし、実際のそういう大阪のイメージって、ほとんどが南側のイメージなんですね。いわゆるミナミのあたりから天王寺〜西成。もっと言うとかつての橋下市長も顧問弁護士だったという飛田新地とかね…。
よくも悪くも「大阪!」って感じですが、全部南側。

逆にキタの方(梅田から本町あたり)については全くそんなイメージは無く、むしろ新宿や池袋なんかよりもよっぽど洗練されています。梅田には新たに商業ビルも拡張オープンし、ビジネス街として発展しています。

そしてこのあたりは軒並み「賛成」が多いんですね。

南側は、お世辞にもガラがいいとは言えません。天王寺付近は「あべのハルカス」ができたのでだいぶイメージ変わりましたが、洗練とは程遠い街です。
はっきり言って、西成区や阿倍野区、生野区といった、生活保護率が異様に高い地域やコリアンタウン。このあたりは「反対」多数という結果も当然です。

日本一生活保護申請がザルで有名な大阪市ということでみんな住み着いているのに、区役所が統合されたら生活保護の人たちの食い扶持にも支障が出る可能性が高いですし、朝鮮学校に対する措置についても橋下市長は言及していましたから…。

というわけで、この区ごとの内訳ではっきり答えが出ているということです。

生活保護と公務員とご年配

ものすごい極論を言うと、生活保護受給者とご年配の民意で決まったようなものです(さらに言うと大阪の公務員もでしょう。入れ墨問題なんてありましたから…)。この人たちの敵であった橋下市長が辞めるということですので、さぞかしみんな喜んでいることでしょう。

対してこの結果を受けて、大阪の若者はどう思っているのか、興味は尽きません。生活保護を受けたい人が今後さらにどんどん増えて、出勤しない職員や組合活動ばかりしている職員にまで給与を払い続け、二重行政のムダも含めたそういったお金は大阪市の血税で賄われているということで、税金を払うのがアホらしくならないのでしょうか…?

それに気づいた若者はそのうち、大阪から出て行くかもしれません。そうするとますます生活保護受給者とご年配と公務員の比率が高くなり、するとおかしな法案がさらに通りやすくなります。

こうした人たちの食い扶持を税金という形で「負担する人」が居なくなり、いつか破綻してしまうのが目に見えているという意味ではまさに年金制度のようなものです。

みんな同じ一票であることの矛盾

清き一票と言われるように、若者もお年寄りも、高額納税者も生活保護受給者も、1人が投票できるのは一票だけ。これが民主主義です。当たり前のこと過ぎて、今まで疑問に思ったことはありません。しかし今回のを見ているといろいろと考えさせられますね。

生活保護って昔は「申し訳ない」「恥ずかしい」というものだったような気がします。諸事情により止むを得ずというものだったので、人様に申し訳ないという根本的な考えがあったはず。

しかし今は「貰えるものはもらっておけ」くらいの人も多いようです(みんなじゃないですが)。本当に困っている人向けの施策だったのに、そういう「働けるのに働かない」人が目立ってきたせいで、私も生活保護を受ける!という人が増えてきています。

差別でも偏見でもなんでも無く素朴なアイデアとして、投票権は「税金を納めている人、またはその配偶者」に限定するってどうですかね…?それ以外の人は0.5票とか

税金で暮らしているご年配や生活保護受給者よりも、頑張って働いて税金を納めている人の方が発言権があるというのは自然な発想だと思いますが…。
もちろん、金額によっての変動は設定する必要はありません。市の財政に協力しているか否か、の判断のみです(金額によって設定してしまうと、金権政治になってしまうので)。

民主主義に慣れきっているので、「人権侵害だ!」と言われそうな気もしますが、一番納得感が高いと思います。ダメですかねやっぱり…。

だって、税金は払わない!税金で食わせろ!発言権もある!ってオカシイでしょ!?

まあこれは現実的ではないと思いますが、今回の大阪市の件では「選挙」「民主主義」についていろいろと考えさせられました。

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