初心者向けに見えて実はマニア歓喜のレア音源満載!大滝詠一のオールタイムベスト「Best Always」紹介

予約注文していた大滝詠一「Best Always」発売日に届きました。さすがにいろんなところで記事にされているので、私なりの視点で。

亡くなられてからリリースされる「レーベルの枠を超えた」ベストアルバムは、ほとんどは選曲的にも初心者向けのシングル寄せ集めになりがちです。一通り音源を持っているというマニアの人は納得しません。

ただ今回のこの作品。
私も最初に聞いたときは見送ろうとおもったのですが、大滝詠一の「シングルヴァージョンを中心に収録」ということは逆にレア音源集にもなるわけで、それを聞いた途端に購入を決意しました。さらに本人版「夢で逢えたら」まで入っているわけですから。

ライナーも山下達郎はじめゆかりのある人が粋なコメントを寄せてくれています。さらにライナーに曲ごとの解説はついていましたが、私なりの視点でメモとして書こうと思います。「ナイアガラーまではいかないけど、音楽が好きで一通りの大滝作品は持っている」くらいの視点なので、特にマニアの方は軽〜い気持ちで読んでください。
買おうかどうか迷っている人の後押しになれば、という感じの文章です。

DISC1 はっぴいえんど~ロンバケ前まで

ナイアガラ・ムーン(イン・ザ・プール Mix)
アルバム「ナイアガラムーン」のとは別ヴァージョン。このミックスと最後のファルセット、クセになりそうです。

12月の雨の日(Single Version)
はっぴいえんどからは唯一の選曲ですが、アルバムとはまた別テイク。今や入手困難な「はっぴいえんどBOX」にボーナストラックとして収録されていましたが、音がよりクリアに聴こえます。

恋の汽車ポッポ(Single Version)
いずれもアルバム「大瀧詠一」のボーナストラックとして収められていたシングルヴァージョン。この「ロコモーション」の軽快なパロディが本骨頂。

空飛ぶくじら(Single Version)
同じくボーナストラックに入っていました。このあたりのシングルはもちろんレコード時代なのでEP盤ですが、ナイアガラ設立前です。

指切り
これはアルバム「大瀧詠一」で普通に聴けます。ここまでがナイアガラ設立前。

Cider’73’74’75
サイダーCM曲メドレー。アルバム「ナイアガラムーン」に収録。CMソングを作品として残すというのは画期的です。個人的には「74」が好み。

楽しい夜更し
今でも深夜ラジオでかかっているそうですが、確かにぴったりな曲です。アルバム「ナイアガラムーン」収録。

夜明け前の浜辺
「ナイアガラトライアングル vol.1」のテイク。数少ないファルセットヴォーカルの曲です。

幸せにさよなら(Single Special)
これは目玉音源!
山下達郎+伊藤銀次+大滝詠一のナイアガラトライアングル3人で交互に歌うのですが、歌う順番が違う初公開音源…と思ったら昔ラジオで一度だけ流したそうですが、ほとんどの人は初耳でしょう。

ニコニコ笑って
「GO! GO! NIAGARA」に収録。

Cider ’77(60秒)
「ナイアガラCMスペシャル」より。2番の歌詞もあるパターン。いうまでもなく「DA DOO RON RON」「ウララカ」の流れを汲んだもの。

The Very Thought Of You
シリアポールのアルバム「夢で逢えたら」に収録の、大滝とシリアポールのデュエット。ちなみに私、このアルバムが大好きでよく聴いています。

青空のように(Single Version)
目玉音源!初CD化のシングルヴァージョン。山下達郎もクリス松村もオススメしていたヴァージョン。確かにヴォーカルもコーラスも前に出ているミックスです。ちなみに「夢で逢えたら」の男性版のような位置づけで、コード進行も同じ。私の最も好きな曲!

真夏の昼の夢(’81 Mix)
「ナイアガラカレンダー」収録ですが、78年オリジナル盤ではなく81年にリマスターされて音像が変わった方のミックスで収録。山下達郎が一番好きなのはこのアルバムだそうです。

ブルー・ヴァレンタイン・デイ(Single Version)
こちらも初CD化のレアシングルヴァージョン。ヴォーカルが前に出てますねー。やっとCDで聴けます!

外はいい天気だよ ’78
はっぴいえんど時代の曲ですが、アルバム「DEBUT」でレコーディングし直したもの。アレンジが元と全く別です。レア音源だったのですが今はiTunesStoreでダウンロードできます。すごい時代!

烏賊酢是!此乃鯉
「いかすぜこの恋」と読みます。元はアルバム「大瀧詠一」に入っていましたが、アルバム「LET’S ONDO AGAIN」にて再録音。エルビスプレスリーの曲タイトルを歌詞に並べて「I GOT STUNG」風に歌ってます。ちなみに同じくエルビスマニアの西田敏行もカバーしました。

夢で逢えたら
これぞ最大の目玉!「存在しない」と言われていた本人歌唱版。家族にしか言ってなかったという、何とも粋な計らいというか…。オケは私が一番好きなシリアポール版を使っているようですが、バックコーラスは省いています。これを聴くと何とも言えない気持ちになりますね・・・

DISC2 ロンバケ以降の作品

君は天然色(Single Version)
言わずと知れた超名曲。もちろん「A LONG VACATION」に収録されていますが、未だにテレビCMで流れてきますね。時代を感じさせない音です。このシングルヴァージョンは初CD化。イントロのチューニングの部分がないです。

恋するカレン(Single Version)
こちらもロンバケに収録の名曲。こちらもシングルヴァージョン初CD化。そういえば数年前、ケミストリーの人たちがカバーしていました。

A面で恋をして(Single Version)
佐野元春、杉真理、大滝詠一の「ナイアガラトライアングル vol.2」の代表曲。このシングルヴァージョンは初CD化です。

さらばシベリア鉄道(Single Version)
こちらも初CD化のシングルヴァージョン。イントロの入りが違いますね。大田裕美から小林旭まで、いろんな人が歌った名曲。

オリーブの午后
「ナイアガラトライアングル vol.2」収録の大滝詠一作品。私、一番好きな曲は「青空のように」とこの曲です。DISC1の「真夏の昼の夢」の兄弟曲でもあります。

ハートじかけのオレンジ(Single Version)
このシングルヴァージョンは、「ナイアガラトライアングルvol.2」の20周年記念盤のボーナストラックとして収録されていました。

ROCK’N’ROLL 退屈男
同じくボーナストラックに収録されていました。この時代の自身の曲でこういうノベルティタイプの曲はこれくらい?ちなみに「大滝詠一 with Jack Tones」名義となっていますが、当時プロデュースしていたドゥーワップグループ「キングトーンズ」のパロディだと思われます(kingとjack。トランプ。)

CM Special Vol.2(Complete Version)
ミニアルバム「Niagara CM Special vol.2」のテーマソング。再発の度にミックスが違いますが、これはオリジナルのレコードに入っていたヴァージョンと思われます(今プレイヤーが無いので確認できないですが)

Cider ’83(60秒)
この60秒版ははじめて聴きました。後半はインストになっています。「レイクサイドストーリー」のエンディング有りヴァージョンのエンディングを使っています。しかし当時のサイダーは贅沢ですね!

ペパーミント・ブルー
アルバム「EACH TIME」に収録。私、この曲の「斜め横の椅子を選ぶのは この角度からの君がとても綺麗だから」という歌詞を聴いて、松本隆すごいわ!と思ったものです。

バチェラー・ガール(Single Version)
シングルヴァージョンは初CD化?だと思います。稲垣潤一に提供した曲です。

フィヨルドの少女(Single Version)
こちらは「EACH TIME」の20周年記念盤にボーナストラックで収録されていました。

夏のリビエラ
これはレア曲です。収録されていたアルバム「SNOW TIME」は廃盤なので幻の曲となっています。森進一に提供した「冬のリビエラ」の英詩ヴァージョン。甘いヴォーカルが魅力的です。

幸せな結末
あらためて言う間でもない大名曲。キムタク主演のドラマの主題歌で、ミリオンセラーになったシングルです。

Happy Endで始めよう
上記「幸せな結末」のカップリング曲。「ウララカ」をはじめとした自身のレパートリーの要素を詰め込んだノベルティタイプの楽曲。

恋するふたり
2000年代唯一の作品。松田聖子の「風立ちぬ」がモチーフになっています。

恋のひとこと~Something Stupid~
竹内まりやのカバーアルバムで、フランク・シナトラ&ナンシー・シナトラのこの曲を一緒に歌っています。結果的に生前最後の歌声となりました。

DISC3 ボーナストラックの純カラオケトラック

ナイアガラ・ムーン
幸せにさよなら
夢で逢えたら
ROCK’N’ROLL 退屈男
CM Special Vol.2
Cider ’83
夏のリビエラ
幸せな結末
Happy Endで始めよう
恋するふたり

初回限定ボーナスディスクは文字通り「歌なし」で収録されています。知っている曲でも歌なしで聴くと当然バックの音に注目するので、今まであまり聞こえなかった音が聞こえたりの新たな発見があります。

というわけで、あらためて1曲ずつ簡単に解説しましたが、抑えるべきところをきちっと抑えた素晴らしい選曲だと思います。もちろん「アノ曲が入っていない」といった声はあるでしょうが・・・これから大滝詠一を語り継いで行くに当たり、例えば代表作品ではありますが「A LONG VACATION」だけではある一面しか語ることができません。そういった意味ではこのベスト盤は、大滝詠一という人の多面的なさまざまな魅力を全体的に網羅していると言っていいと思います。

これから知ろうという人にいきなり12枚組の「ナイアガラCDブック」は勧められないですから(笑)そしてさらに深く知りたければ各アルバムを聴いてみましょう、ということで。

というわけでこの「Best Always」。
ひとりでもたくさんの人に聴いて欲しいですね。

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