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音楽

リスナーの質が下がったのは、音楽雑誌という「教育の場」が無くなったからである

投稿日:2014年11月15日 更新日:

このブログでは音楽についてもちょこちょこ書いています。
私は小学校のころから音楽を聴き始め、中学のころからギターを弾いたりしていたのでわりと好きな方です。

音楽って、純粋にリスナーとして聴く楽しみはもちろんですが、実際に演奏したり歌ったりという楽しみ方もあれば、音楽というものを掘り下げて研究(勉強)していく楽しみもあります。

マニアレベルでなくても、今聴いているものと同ジャンル、または異ジャンルへという「横軸」、さらにそのルーツを辿って昔という「縦軸」に広げることにより、その音楽というものがより立体的に浮かび上がります。

こうして音楽を楽しむということはイコール「知識欲」をも満たすものである、と思うのですが、近頃の人たちはそうでもないのでしょうか・・・?




知らない外人が「ワンオク」をパクッた!? スティービー・ワンダーを聞いたことない若者たち

これ、面白いですよね。
ワンオクという人気バンドがスティービーワンダーのカバーをしていたのだが、それしか知らない人たちがスティービーワンダーのオリジナルを聴いて「ワンオクのパクリ」と言っているのだそうです。

とりあえず間違いなく言えるのは「ワンオク」の人たちが一番恥ずかしい思いをしてますよね・・・「変な事をいうのやめてくれ」と思ってるでしょう。

この話題を見ていると、「音楽教育」について考えさせられます。

音楽雑誌が売れなくなって、音楽の聴かれ方も変わった?

「音楽教育」といっても、学校の音楽の授業の事ではありません。思春期以降に聴き始める「音楽」というものをどう教育されるかという問題です。今現在、そういった「音楽教育をしてもらえる場というのが無くなって来ていると考えます。

かつては・・・
そんな音楽教育をしてくれていたのが「音楽雑誌」というものでした。といってもそれは「CDでーた」「明星」「日経エンターテイメント」みたいなものではありません。

かつて(今もありますが)活字文化というものがありました。ロッキングオンをはじめとして音楽を「定義」づけ「語る」というもの。それにより音楽を単純に「音楽」としてだけではなく文化として、知識として吸収していたと言えるでしょう。

しかし、現在。
音楽が売れないのに、音楽誌が売れる訳がありません。
売上げ低迷が続き、廃刊になってしまったものも多いようです。

そして、メタルと老人が残った ーー洋楽誌『クロスビート』休刊に寄せて

せつないですね・・・
ロッキングオンもですが、こうした雑誌でアーティストが語り、また編集者による記事により例えばそのアーティストのバックボーンを知り、影響を受けた音楽を知り、そうするとそれが聴きたくなり、CDショップで手を伸ばしてみる。そうすることで洋楽・邦楽問わず「音楽教育」がされていくわけです。

私もよく「そんな古いのよく知ってるな」と言われますが、これも今まで聴いて来た音楽から教育を受けて時代を遡っていくことで知ったわけです。アーティストが自身の音楽ルーツや影響を受けたアルバム10枚とか語る時って、だいたい嬉しそうに語っているものです。

そういった意味では「カバー曲」って絶好の教育の機会ですよね。
嫌いな曲をカバーするわけないんですから、「私の好きなこのアーティストがカバーしているこの人ってどんな人なんだろう?」と興味を持つのは当然だと思うのですが・・・

このワンオクのファンがスティービーワンダーを知らなかったというのは、そういう音楽教育が成されていなかった結果のものです。

電気グルーヴがセカオワのパクりと言われるようなレベル

似たような話で、先日久々にMステに出演した電気グルーブが「セカオワのパクリみたいだった」と、冗談か本気かわからない(多分本気なんでしょう・・・)話題になっていたというのもありました。

打ち込みの電子音を使っているのを聴いたから、セカオワのファン的にはセカオワの真似だと思ったのでしょう。セカオワ(このグループ名に突っ込んでいいのかどうか…)の音楽でも使われているような電子音やループシーケンスといったものをいろいろ調べて歴史を遡っていくと、電気グルーヴが絶対に出てくると思うのですが。。。

といった風に、好きなアーティストが出来たとして「それしか聴かない」というドメスティックな思考でいると陥りがちな現象であり、それはちょっと広い視野で見るだけで小っ恥ずかしいものです。

音楽雑誌による教育という場がなくなった現在。
しかし今ならインターネットでどんな情報でも比較的簡単に引き出す事が出来る。
恵まれた環境に思えます。
今一度、自分の好きな音楽のルーツを遡ってみてはいかがでしょうか。意外な発見があっておもしろいですよ。



ちなみに、、、
電気グルーヴを知らない世代ってのに驚きます。
マイナーだったテクノミュージックというジャンル自体を啓蒙し牽引していた功績は間違いありません。自身の音楽だけではなく、周りのオススメの音楽や自身のルーツをメディアで語ることにより、電気をきっかけに電子音楽全般にはまった人が多かったのです。

そしてその音楽面の影響だけではなく、特にラジオ等において物事に対する見立て・考え方といったところに影響を受けた人も多いでしょう。ヘタなお笑い芸人なんかより明らかにフリートークが面白いという。

で、今も相変わらず面白いのがわかる書籍シリーズ。ロッキングオン誌に連載されているものをまとめた本です。

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