「たらこ・たらこ・たらこ」を作った上野耕路のゲルニカサウンドについて

いまさらですが、何でも調べられる「インターネット」は本当に便利なものです。先日も、知らなかった事を始めて知りました。

以前流行った、たらこスパゲティーのCMって覚えてますか?「たらこ・たらこ・たらこ」という曲です。

このCMは2002年。
その後CD化されたのが2006年とのことです。

この曲を聴くと、誰でも一度は聴いた事あるでしょう。
確かに、一度聴くと耳から離れない印象的な曲です。

で、この曲ですが、何と!ゲルニカの上野耕路さんの曲だそうです。

というのを先日、ネットでいろいろ見てて知って驚きました。2002〜2006年頃というと、あまり音楽を聴いていなかった時期だったからなのか・・・曲は聴いたコトがありますが、そんな事実をまったく知りませんでした。

上野耕路さんと言えばゲルニカ!
ゲルニカについては各自ネットで検索!!

ゲルニカのイメージ・コンセプトと実際の違い

ゲルニカはもちろん私はリアルタイムではないので、音源等からの印象としてはよりコンセプチュアルでストイックな姿勢のイメージでしたが、いろいろ調べてみるとyoutubeでレアな映像が出てきました。これを見るとそういったイメージも吹き飛びますね。

この上野氏の感じは、何なんでしょうか(笑)。
80年代の雰囲気がプンプンします。

さらにいろいろ調べていると、2009年にテイチクからコレクションBOXをリリースした時の戸川純インタビューを発見しました。

http://rooftop.cc/interview/090801165154.php

このBOX自体は既に廃盤でプレミアがついてしまっているのですが、BOXの中にゲルニカのレアライブ音源CDが入っています(これは単品でCDリリースする価値があると思いますが・・・)。ということでインタビューでもゲルニカに触れられているのですが、興味深いところを引用してみます。

戸川:ゲルニカのライヴを見た評論家の方々が雑誌等でゲルニカについて言及して下さると、どうしてもアカデミックな難しい言い回しになるんですよね。でも、このライヴ音源を聴いて頂ければかなりユーモアに溢れたバンドだったことが判ると思うんです。ライヴも和やかなムードですしね。実際、当時のライヴを見て下さった方々には意外がられたんですよ。「くすくすと笑いが漏れる和やかな雰囲気が意外だった」とライヴ評に書かれたこともありますしね。

──ゲルニカの初期は短い曲でも大仰にオーケストラを入れてみたり、言葉は悪いですがバカを一生懸命やるようなところが今聴いても凄く新鮮なんですよね。

戸川:バカを一生懸命やると言うよりも、アカデミックなことを一生懸命やるのがバカでいい、といった感じですね(笑)。自分が参加したユニットを自画自賛するわけじゃなく、上野耕路さんと太田螢一さんのいちファンとして言いますが、頭が良くなければできないバカみたいなところが彼らにはあったと思います。そこが特殊で面白かったんですね。頭が良いのなら頭が良いまま出すのが普通なところを、頭が良いところをさらに頭を使ってバカをやると言うか。そういった余裕のあるところや面白いもの好きなところが私の中では尊敬に値するんですよ。
(以下略)

まさに、私の思っていたイメージについてはっきり「そうじゃなかった」と言ってくれています。「アカデミックなことを一生懸命やるのがバカでいい」これは名言です(笑)ホント、そう思います。

これってリアルタイムで見ていた人と、後追いで時代をさかのぼって聴いた人の違いかもしれません。後追いだと曲の知識等は得る事が出来ても、CDはあくまで「パッケージ」「カタログ」でしかありません。その時代の「空気感」はやはり同時代を生きていないとわからない部分があるんですね。

ゲルニカの音と、フルオーケストラ志望

こちらは一番のお気に入り。「戒厳令」のレアなデモ音源。音的に、1stリリース前のはずです。

これもそうですし、1stアルバムまではチープなシンセによるオーバーダビングで、それがいい味を出しています。そんな中「YENレーベル」を立ち上げた細野晴臣氏の目にとまり、わりとスムーズにレコードデビューする事が出来た、と。そしてそのアルバム「改造への躍動」は、細野氏が最初に耳にしたデモテープの音を使ってというのが条件だったそうです。

「シンセのオーバーダビングサウンド」
「YMO細野氏のYENレーベル」
といった部分を見ると電子音楽志向が強いのかと思われるでしょうが、実は上野氏はフルオーケストラを使いたかったがアマチュアなのでお金もなく、シンセでその代用として作り上げていたそうです。(上野さんは学歴も含め完全にオーケストラ志向です)。

その後はじめてのシングル「銀輪は唄う」で、はじめてフルオーケストラを使う事が出来たということですが、これも名曲ですね。このレコーディングが終わった時にオーケストラの人から拍手が起きたというエピソードがどこかにありました(どこか忘れました・・・)

ゲルニカはどうしても「戸川純の音楽ユニット」という見方を(当然のことながら)されてしまいがちですが、上野さんの観点からいろいろ聴いて、調べてみるのも面白いかもしれません。現にしばらく休止したあとの2nd、3rdアルバムでは完全オーケストラでレコーディングしています。

こちらは現在も入手できるBEST。テイチクからのリリースなので、2枚目+3枚目+レアライブ音源の3枚組。

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