2017/09/240 Shares

Zi:kill(ジキル)の名曲「華麗」を歴代ドラムで聴き比べ(YUKIHIRO・菊池哲)


音楽CDが売れなくなってしまったという昨今。
インターネットの台頭が原因の一つというのは間違いが無いのかもしれませんが、昔は毎月何十枚もCDを買っていた私でさえ全く買わなくなったので、そりゃCDも売れないわなーというのはよくわかります。

けど、音楽好きにとってはネットは便利ですよね。
昔聴いていた懐かしい曲を、CDはどこかにいっちゃったけどYoutubeで聴ける!また、当時手に入れられなかった音源なんかもYoutubeにアップされていたりします。

もし自分が中高生の頃にネットがあったら、Youtubeでずっと音楽ビデオを見ていただろうなと思います。そう考えると今の子供達が羨ましい!

というわけで昔聴いていた音楽をYoutubeで漁って聴くのが好きな私ですが、昔好きだったバンドの一つが「ZI:KILL」というグループ。これを読んでいるのはジキルで検索してきた人だと思うので、細かい説明は避けますが・・・

ホントいいバンドでしたよね。
解散したのが私が中学生の時。

好きになってあまり経たないうちに解散しちゃいました。
事実上のラストライブになった武道館公演を収めた「LIVE ROCKET」の2本組のビデオは、擦り切れるほど見ました。ギターをやっていたので、KENのギタープレイに釘付けでした。

ZI:KILLはドラムが流動的だった事でも知られるバンドです。
今やラルクアンシエルのYUKIHIROや、D’ERLANGERの菊池哲が在籍していたことでも知られています。

ドラムって個性が出るので、そしてこの二人がそれぞれ個性的だったりするので、ドラムが誰かによってバンドの音もかなり変わってきます。というわけで、ジキルの名曲「華麗」を取り上げて、ドラマーごとの違いを比較してみましょう、というのが今回の記事です。

オリジナル音源 Drum:MASAMI

まずはこの「華麗」について。
エクスタシーレコード内GHOST DISCからリリースされた最初のアルバム「真世界〜REAL OF THE WORLD〜」のCDに収録されていますが、これは再発版のボーナストラックとなり、最初にこの作品がレコードでリリースされた時には収録されていませんでした。

この曲、オリジナルは1989年3月9日「1stAlbum 発売記念GIG」で無料配布されたソノシート(昔あった、付録についているようなペラペラのレコード)の音源です。
その後、アルバムがCD化された時に追加収録されて現在に至ります。

ドラムは、アルバムと同じくMASAMI。
この人の詳細情報があまり出てこないのですが、アルバムの音を聴く限りではハードロック畑の人と思われます。

残念ながらオリジナルの「華麗」の音源はネット上では見つかりませんでした。まあこの記事を読んでくれている人はファーストアルバム収録の「華麗」は聴いた事ありますよね。

渋谷公会堂ライブ Dr:YUKIHIRO

MASAMIが脱退後に加入したのがYUKIHIRO。
そしてエクスタシーレコードからリリースされたセカンドアルバム「CLOSE DANCE」は、インディーズにも関わらず予約だけで3万枚を突破したという化け物作品。
今のようにインディーでも流通がしっかりしている時代ではなく、ネット通販ももちろん無い時代。エクスタシーの直販以外では、インディー作品取扱店で購入するしかない時代にすごいことです。

このアルバムはジキルでもベストに上げる人も多いですよね。名曲多数。

そしてこのYUKIHIRO。
その前にやっていたバンドの仲間は後の東京ヤンキースのメンバーだったりするのですが、KENが気に入って連れて来たそうです。アタック音を強調したタイトなサウンドときめ細やかなフレーズというのは当時から健在で、特徴的です。

YUKIHIRO在籍時のライブ映像で、1990年10月10日の渋谷公会堂ライブ。この時の「華麗」の映像がありました。

オリジナルよりもタイトで前ノリな印象。
このドラムスタイルは現在にも通じるものではないでしょうか。

ちなみに・・・
YUKHIROはその後、デビューアルバムをレコーディングした頃にTUSKと揉めて脱退。
OPTIC NARVEを経てDIE IN CRIESのメンバーとしてデビュー。ダイインもラストライブは武道館でしたね。その後ラルクアンシエルに加入。
こうしてみると、ラルクに加入したとはいえ他のメンバーに比べると経験豊富なベテランなわけです。

TETSU(菊池哲)在籍時のライブ映像

YUKIHIROが脱退し、3人でメジャーデビューしたZI:KILL。
そしてKENが連れてきたドラムが・・・TETSU。
そう、ちょっと前に解散したD’ERLANGERのドラムです。

TETSUはキャリアがかなり長く、ハードロック系のバンドを経て横須賀のサーベルタイガー(XのHIDEのバンド)へ。その解散後にD’ERLANGER(デランジェ)に加入。そのままデビューしたがすぐに解散したところ。

菊池哲を知っている人はわかるように、あの「やかましいドラム」はZI:KILLにマッチするのか?
在籍期間が短かったので聴いた事が無い人も多いと思いますが、当時のライブ映像を見ると面白いです。

菊池哲在籍時のZI:KILL「華麗」。

早い!そして激しい!
このドラムだけで菊池哲とわかる音!
YUKIHIROとは全く違う、これまた個性的な音です。

同じ曲でもドラムが変わるというのはやはり大きな変化をもたらしてくれますね。TETSUだな〜という楽しみ方が出来ます。

ちなみに、その後ZI:KILLを脱退し、盟友のサイファ(瀧川一郎)と「BODY」結成。デビューライブは武道館。それが実質的な解散ライブに。 そしてまたまたサイファと「CRAZE」結成。しかもベースはZI:KILL解散後のSEIICHI。ヴォーカルのROD(藤崎賢一)脱退後、何人か入れ替わった後に最終的に加入したのが何とTUSK。 

ZI:KILLのKENがサイファになったメンツ、というZI:KILLとは切っても切れない関係のバンドですね。

武道館ラストライブ Dr:EBY

TETSU脱退後に加入したのが「EBY」。
通称「エビちゃん」
元々エクスタシーレコードの社員だったそうですね。

事務所のゴタゴタで活動休止し、エクスタシーからベスト盤を出した頃に加入。そこから解散までドラムとして在籍。そして1994年3月16日の武道館公演「LIVE ROCKET」は2本組のビデオでリリースされましたが、それが事実上のラストライブとなってしまいました。

このビデオから「華麗」を紹介。
アンコールで演奏されたようです。

どーですか!?
エビちゃんのドラムは、過去の2人に比べると特に個性的という訳ではないですが、この日のビデオで他の曲を聴いてもわかりますがオーソドックスながらも安定感抜群!バンドとして理想的なドラマーじゃないですかね?

そして、、、
今までの映像とこのライブの音の大きな違いは、KENのサウンドが原点回帰しているところです。今までの空間系エフェクト多様サウンドとは一転し、シンプルなギターの音色。他の曲でもわかりますがホント素晴らしいギタリストですよね。早弾き云々じゃなく、安定感と引き出しの広さは最高。惜しい才能を・・・

ちなみにギターはESPじゃなくミュージックマンのヴァンヘイレンモデルを、1日通して使用。「すごく気に入ったから」というシンプルな理由だったのを当時のインタビューで記憶していますが、ESPと契約中だったはずなんですよね。これ、内々ではもう解散すると決まっていたから、モニター契約を無視して好きなギターを持って出たって感じなのかなーと勝手に思ってます。

ドラムが変われば音も変わる

というわけでドラム4人(ただ映像は3人分)を見てきましたが、同じ曲でドラマー違いで比べると面白いですね。ここまで短期間でドラムがコロコロ変わるというバンドも珍しいです。

それぞれに特徴があって音楽的にも面白いので、ここからZI:KILLに興味を持つもよし、ドラマーごとの他のバンド作品に興味を持つもよし、またはドラムに興味を持つのもいいかもしれません。

興味があれば、特にオススメなのは「LIVE ROCKET」の映像なので、この実質的なラストライブの他の曲も聴いてみて下さい。