PERFECT HUMANよりもピコ太郎「PPAP」に惹かれる理由/TR-808、TR-909を使ったレトロサウンド

   

今さらですが、2016年に流行ったお笑い系音楽が2曲あります。
いずれもよく耳にしました。

まずはRADIO FISH 「PERFECT HUMAN」。
オリエンタルラジオを中心に結成されたユニット、だそうです。

そして・・・もう1つ。
ピコ太郎「PPAP」

どちらも「お笑い出身」「ネット拡散」といった共通点が挙げられ、よく比べられていました。どちらが好きかはまあ人それぞれですが、まずは個人的な感想。

「PERFECT HUMAN」はちょっと苦手だったりします。
今流行のEXILE系列っぽいノリというか、EDM的なというか、まあわかりやすく言うとまんま「カンナムスタイル」な感じも含めて・・・。

AメロBメロ、グラサン、雰囲気全てそっくりで、それはそれでいいのですがどうもピンと来ません。

それに対し「ピコ太郎」は、個人的にはわりと気になっていたりします。

昨年の秋頃に「流行っている」ということで最初に耳にしたときから、PPAPのトラックの「ある音」の部分に惹かれていたのかな、と自分では思っています。

ピコ太郎サウンドの秘密

そのサウンドについて、先日、どうやらテレビでこんな面白いのをやってたみたいですね。
togetterにまとめられていました。

プロが解説するPPAPの凄さ 「世のDJたちを震撼させたピコ太郎の音作り」

ここにもまとめられているように、ピコ太郎「PPAP」を聴いて、音楽作り(特にテクノ、ヒップホップ系)が好きな人はきっと「808のカウベルの音だ!」と気づいたはず。

808とは、Roland社が1980年頃に発売したリズムマシン「TR-808」のことで、伝説の名機として未だに愛用されています。

同じくリズムマシンであるTR-909や、ベースマシンTB-303と共に、ヒップホップから90年代のアシッド・リバイバルの時期を経て現在まで、愛用者が多い機器です。

TR-808の音を楽しめる名曲

まずはやはり、TR-808の、この象徴的とも言えるカウベル音。

この音です。
PPAPのリズムの裏側で、スネア(909のスネアだそうです)と重なって聴こえるこの音。

あまりにも定番すぎる名曲ですが、Afrika Bambaataa&Soul sonic Forceの「Planet Rock」

クラフトワークの「Electoric Cafe」が大胆にサンプリングされているのでも有名ですが、全編に渡りこのカウベル音が効果的に使われています。

そして、808といえばもう1つ。
グループ名もそのままの808STATEで「Flow Coma」
TB-303のアシッドなミョンミョンサウンドが印象的ですが、このドラムマシンの音は808。

カウベルは入っていませんが、この辺りは一時期ものすごく聴いていたので、好きな音ですね〜。

レトロサウンドに夢中

これらのTR-808、TR-909、TB-303といったマシンは、現在は製造されておらず、90年代からのあまりの人気ぶりから高値で取引されています。

私の世代だと、石野卓球がしきりに使っていたこともあり、その頃は既にレアな機器だったのでまさに「高嶺の花」という印象ですね。

関連して、以前こんな記事を書いています。
石野卓球のTB-303使いを最も堪能できるDOVE LOVES DUB・NINJA HEAD名義の作品まとめ

この記事の最後に紹介しているiPhoneのクローンアプリで、たまに疑似体験して遊んでいます。808のカウベル音も再現されていますよ。

で、なぜPPAPにこんな音が入っているのかというと、ピコ太郎 a.k.a.古坂大魔王は音楽活動もしていて、他人の楽曲のリミックスとかもしているそうです。
完全にそっちの人ということです。
なるほどー!

敢えてこういうレトロなサウンドに仕上げているというのが、興味深いです。

そんなわけで今、このピコ太郎は子供達のお気に入り。家族で車に乗るときは、子供達はこのCDにあわせてずっと踊りながら歌っています…。

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